展示構成

※12月13日(火)~18日(日)の会期延長期間は、作品保存上の理由から展示内容を調整するため、12月11日(日)時点での展示作品のうち一部は公開を終了します。会期延長期間中の展示作品は「出品作品リスト(PDF)」をご確認ください。

  • 第1部
    東京国立博物館の国宝
  • 第2部
    東京国立博物館の150年
  • 東博の歴史
  • 第1部 東京国立博物館の国宝

    現在、国宝に指定されている美術工芸品は全国に902件あります。東京国立博物館ではその約1割となる89件を所蔵し、日本最大の国宝コレクションを誇ります。第1部では、この国宝89件すべてを会期中に公開します。

    ●国宝89件の作品画像のうち、一部は部分掲載しています。●数字は下のバナーからご覧いただける「国宝89件一覧」の番号と一致します。●会期中、一部作品の展示替えを行います。作品名、展示期間等の作品情報については、下のバナーからご覧いただける「国宝89件一覧」、または作品画像をクリックしてご確認ください。●展示室内では「見返り美人図」、「金剛力士立像」以外は撮影できません。
    なお、会場内の混雑状況により予告なく撮影を禁止する場合がございます。予めご了承ください。

    ※カラー版とモノクロ版をダウンロードいただけます。

    ※会期延長期間は作品保存上の理由から展示内容を調整しますので、12月11日(日)時点での展示作品のうち、一部は公開を終了します。
    会期延長期間中の展示作品について、詳しくは「出品作品リスト(PDF)」をご確認ください。



  • 第2部 東京国立博物館の150年

    東京国立博物館は、150年という日本でもっとも長い歴史をもつ博物館です。第2部では明治から令和にいたる博物館150年の歩みを3期に分け、それぞれの時代に収蔵された作品や関連資料を通して東京国立博物館のこれまでと現在、そしてこれからを展望します。

    ●本展展示室内での撮影はできません。ただし一部の作品(「見返り美人図」、「金剛力士立像」)は写真撮影可能です。


    • 第1章1 8 7 2 - 1 8 8 5
      博物館の誕生

      東京国立博物館は、明治5年(1872)に旧湯島聖堂大成殿で開催された博覧会を機に誕生しました。その目的は、博覧会を通して日本の近代化を図ると共に、日本の文化力を国内外に発信すること、そして急激な西欧化で危機的状況にあった文化財を守ることであり、博物館に加え、植物園、動物園、図書館の機能を備えた総合博物館を目指した壮大なものでした。明治15年(1882)、この日本初の近代総合博物館は、上野公園の現在地へ拠点を移し、その活動を本格化させます。

      • 鷲置物

        重要文化財

        鷲置物わしおきもの

        鈴木長吉作 明治25年(1892)
        シカゴ・コロンブス世界博覧会事務局寄贈

        明治26年(1893)に米国で開催されたシカゴ万国博覧会に出品された後に当館に入りました。蝋型鋳造を得意とし、輸出工芸品の製作に腕を振るった鈴木長吉の代表作です。

      • 見返り美人図

        見返り美人図

        菱川師宣筆 江戸時代・17世紀
        展示期間:10/18(火)~11/13(日)

        鮮やかな振袖の美人がふと見返る瞬間を描いています。切手になったことでも有名な作品です。師宣の描く美人は「師宣の美女こそ江戸女」と賞賛され、とても人気でした。

      「古今珎物集覧」と湯島聖堂博覧会の再現

      湯島聖堂博覧会の様子を描いた「古今珎物集覧」。絵画、書跡、楽器、陶磁器、甲冑、刀剣などの美術工芸品に加え、動植物の標本や剝製など、全国から集められた様々なものが所狭しと並べられています。本展では、実際に展示された作品の一部と共に、もっとも人気だった名古屋城金鯱の実物大レプリカを展示して、当時の雰囲気を再現します。

      古今珎物集覧

      古今珎物集覧

      一曜斎国輝筆 明治5年(1872)

    • 第2章1 8 8 6 - 1 9 4 6
      皇室と博物館

      明治19年(1886)、博物館は宮内省所管となり、3年後に「帝国博物館」、さらに11年後に「東京帝室博物館」と改称されます。国家の文化的象徴、さらには皇室の宝物を守る美の殿堂と位置付けられ、歴史・美術博物館としての性格を強めていきます。この帝室博物館の時代に、関東大震災による本館の損壊と復興、戦争による文化財の疎開という大きな出来事を経験すると共に、収蔵品や調査研究の充実が図られ、現在に続く博物館活動の基礎が築かれました。

      キリン展示の写真

      当時の天産(自然史)資料のキリン展示の様子。
      左が「ファンジ」。

      天産部と「キリン剝製」里帰り

      帝室博物館時代に天産(自然史)資料として展示されていた2頭のキリン剝製標本。実は明治40年(1907)にはじめて生きたまま日本にやってきたキリンです。左がオスで名前は「ファンジ」、右がメスで「グレー」といい、上野動物園で人々の人気を集めました。本展では、現存する「ファンジ」の剝製標本(国立科学博物館蔵)を約100年ぶりに里帰り展示します。

      • 重要文化財

        三代目大谷鬼次の江戸兵衛

        東洲斎写楽筆
        江戸時代・寛政6年(1794)
        展示期間:10/18(火)~11/13(日)

        実業家松方幸次郎収集の浮世絵版画(松方コレクション)は、パリの宝石商アンリ・ヴェヴェールの一大コレクションを購入したもので、当館の浮世絵コレクションの中核をなしています。

      • 三代目大谷鬼次の江戸兵衛
      鳳輦

      鳳輦ほうれん

      江戸時代・19世紀

      皇室と「鳳輦」

      鳳輦とは、天皇が行幸(ぎょうこう)の際に座乗される乗物。屋形(やかた)の屋蓋(おくがい)の上には、鳳凰の像を飾ります。移動の際には、駕輿丁(かよちょう)が轅(ながえ)を担いで人力で運びました。この鳳輦は、江戸末期に孝明天皇が新造された内裏(だいり)(現在の京都御所)に遷幸(せんこう)される際に用いられ、また、明治初年には明治天皇が東京に行幸される際に用いられたものです。

    • 第3章1 9 4 7 - 2 0 2 2
      新たな博物館へ

      終戦後の昭和22年(1947)、当館は国民の博物館として新たな一歩を踏み出しました。そして今日まで、組織の拡充と改編、施設の増改築を重ねつつ、変わることなく文化財の収集保存、展示公開、調査研究に取り組むと共に、最新技術の導入、新たな研究領域の開発、文化財活用の充実など、つねに社会や時代の変化に応じた博物館活動に挑戦しています。今この時も変わることなく変わり続ける新たな博物館、それが東京国立博物館なのです。

      • 遮光器土偶

        重要文化財

        遮光器土偶

        縄文時代(晩期)・前1000 ~前400年
        青森県つがる市木造亀ヶ岡出土

        明治20年(1887)、学界にはじめて紹介されました。この土偶は縄文時代の人々の豊穣や子孫繁栄を願う儀礼や信仰を考える上で重要なものであると共に、当時の造形美を代表するものです。

      • 伝源頼朝坐像

        重要文化財

        伝源頼朝坐像

        鎌倉時代・13~14世紀

        鎌倉幕府を開いた初代将軍・源頼朝として伝わる肖像彫刻です。強ばった装束に身をつつんで正面を見すえる姿は、武人にふさわしい威厳をたたえています。

      • 風神雷神図屛風

        重要文化財

        風神雷神図屛風

        尾形光琳筆 江戸時代・18世紀
        展示期間:10/18(火)~11/13(日)

        天空を疾走する風神と、雷鳴を轟かせる雷神が視線を交錯させる緻密に計算されたレイアウトです。光琳の斬新なデザイン感覚は、京都の人々にたいへんよろこばれました。

      • 夏秋草図屛風

        重要文化財

        夏秋草図屛風

        酒井抱一筆 江戸時代・19世紀
        展示期間:11/15(火)~12/11(日)

        もともと光琳の「風神雷神図」の裏に描かれた作品です。「雷神」の裏には夕立に打たれる夏草を、「風神」の裏には風に吹かれる秋草を描いて、雨風を司る神々に呼応させています。

      金剛力士立像

      金剛力士立像

      平安時代・12世紀

      新収蔵の金剛力士立像を初お披露目

      金剛力士は口を開いた阿形と口を閉じた吽形の一対からなる仏教の守護神で、寺院の入り口の門の左右に置かれることが一般的です。この2体はかつて滋賀県の寺院に安置されていましたが、昭和9年(1934)の室戸台風で大破しました。その後、近年の修理をへて、令和3年度、新たに当館の所蔵品に加わり、本展ではじめて公開することになります。

    ※「キリン剝製標本」以外、すべて東京国立博物館所蔵です。
    ※期間表記のないものは通期での展示を予定しています。

  • 明治5年に創立した日本で最も長い歴史をもつ博物館。その150年の歩みを一部紹介します。

    東京国立博物館略年表

    • 明治51872

      旧湯島聖堂の大成殿で開催した博覧会を機に「文部省博物館」として発足

      文部省主催湯島聖堂博覧会を開催した関係者写真

    • 明治61873

      ウィーン万博参加のため、博覧会事務局に博物館・書籍館が合併し、内山下町(現千代田区内幸町)に移転

      内山下町に移転。山下門内博物館と呼ばれた

    • 明治81875

      内務省所管となる。翌年、陳列区分は、天産、農業山林、工芸、芸術、史伝、教育、法教、陸海軍部の8部門となる

    • 明治141881

      上野公園内にイギリス人建築家コンドル設計の建物(旧本館)が竣工し、1階が第2回内国勧業博覧会として利用された

      旧本館

    • 明治151882

      旧本館開館をもって上野の現在地に移転

      旧本館2階彫刻の陳列室

    • 明治221889

      宮内省所管の「帝国博物館」となる

    • 明治331900

      「東京帝室博物館」と改称

      東京帝室博物館の正門
      (旧寛永寺本坊表門)

    • 明治421909

      大正天皇の御成婚を記念して建てられた表慶館が開館

      完成当時の表慶館

    • 大正121923

      関東大震災発生。旧本館損壊

      関東大震災での館内の被災状況

    • 大正141925

      天産部(自然史関係)の収蔵品を東京博物館(現在の国立科学博物館)に移管

    • 昭和131938

      現在の本館が開館。陳列区分は、絵画、書跡、彫刻、金工、陶磁、漆工、染織、考古に変更

      完成当時の本館

    • 昭和161941

      戦争被害を避けるため美術品の疎開が始まる。12月、太平洋戦争開戦

    • 昭和201945

      空襲激化のため、3月、観覧を停止。終戦後翌年3月観覧を再開

    • 昭和221947

      宮内省より文部省に移管。「国立博物館」と改称

    • 昭和271952

      「東京国立博物館」と改称

    • 昭和391964

      法隆寺宝物館(旧館)が収蔵庫兼展示施設として開館(毎週木曜日、晴天日のみ開館)

      法隆寺宝物館(旧館)

    • 昭和431968

      文化庁の所管となる。東洋館が開館

    • 昭和591984

      資料館が開館

    • 平成111999

      法隆寺宝物館(新館)開館、続いて今上陛下の御成婚を記念して平成館が開館

      法隆寺宝物館(新館)

      平成館

    • 平成132001

      「独立行政法人国立博物館東京国立博物館」となる

    • 平成192007

      「独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館」となる

    • 平成222010

      平常展を「総合文化展」へ改称

    • 平成232011

      3月11日、東日本大震災発生。震災の影響で臨時休館を行い、3月29日から順次開館

    • 平成252013

      1月2日、東洋館リニューアルオープン

      東洋館

    • 平成272015

      1月2日、黒田記念館リニューアルオープン。10月14日、平成館考古展示室リニューアルオープン

      黒田記念館

    • 令和22020

      新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2月27日から臨時休館。6月2日から順次開館。翌年も4月25日から5月31日まで臨時休館

    • 令和42022

      創立150年を迎える